Mantis のメリット
インストールの容易さ
Mantis はインストールが非常に簡単です。Linux 環境で約 10、20分もあればインストールは完了し、Windows について言えば Instant Mantis といった USB メモリですら動作する Mantis もあります。
インストールの容易さからタスク管理として利用する場面も多く見受けられます。
ドキュメントの豊富さ
Mantis は簡易で必要な情報がドキュメントとして http://www.alles.or.jp/~sogabe/mantis/ に揃っています。同時に Google で検索するだけでも非常に多くの情報が存在し、他のオープンソース系問題管理に比べ優位と言えます。
日本語化
Mantis+UTF8 等を使ってこれまで文字化けといったような現象にあった試しがありません。日本語が気になる場合でも [Mantis ルートディレクトリ]/lang/strings_japanese.txt を変更すれば変更可能です。
視認性
Mantis にログインするとすぐに表示されるのがまずダッシュボードです。これには自分に対して割り振られている問題が簡便に表示されます。問題管理の画面ではステータスや重要度がきれいに着色され非常に見やすい印象を受けました。
Mantis のデメリット
カスタマイズの難しさ(プログラム上)
Mantis は PHP で開発されています。ただ、既にコード量が膨大で非オブジェクト指向の設計となっており、なおかつ Mantis のルート直下に ls しただけでも画面を越えてしまう程のファイルが散在しておりカスタマイズはなかなか思うようにはいかなかった経験があります。
多大なファイルの量を圧縮するのはかなり大規模な改修が必要と考えられた為、当分改善に到るとも考えられません。
カスタマイズの難しさ(設定上)
Mantis はまだまだ全ての設定を Web ブラウザ上だけで行えるわけではありません。必要に応じて wp-config.php といった Mantis の設定ファイルを修正してゆく必要があります。以前、ステータス名称の変更等を行いたかったのですが、手段がなく、やむなく strings_japanese.txt という「英語 - 日本語」マッピングファイルを修正して乗り切ってしまいました。
総括
Mantis についてはいかがでしたか。Mantis には現時点では問題もあるように見受けられましたが、利用者側の視点では利用しやすさが抜群です。