システム構築時にはインフラ面で色々な保守費用が必要になります。今回はこの保守費用について考えてみます。
ここで言う保守費用には工数は含まれていません。主にハードウェアやソフトウェアに関わる保守費用になります。
複雑で管理が難しいインフラ保守項目
インフラで使う保守項目は単純には大凡以下のようになります。
- HW 保守費用
- OS 保守費用
- ミドルウェア保守費用
- アプリケーション保守費用
ただ、これらにはさらに以下のような複雑な要素がからんできます。
- HW の個々に部品にも保守費用は発生する(後から購入した LAN カード等)
- それぞれの保守有効期限は全て同じとは限らない(通常保守期限は 1年更新)
- 24時間365日(24365と略したりもする)サポートと駆けつけ 4時間サポート等質も異なる
- クラスタ構成の場合、アクティブだけの保守でよかったりする
他にも “電話対応可能か(通常は 17:00 まで)” または “メールでの回答のみか” 等当初予期していた以上にリリース時には複雑になっているでしょう。
この中で特に気にしなければならないのは大凡以下のようなものになります。
- 実際に障害が発生した時にどれだけ早く連絡先を見つけることができるか
- 保守期限がいつ切れるのか
- 保守期限が切れそうになった時、更新するにはどこに連絡する必要があるか(通常、1 の連絡先とは異なる)
これらに対してきちんとした管理台帳をつくっておかないと、「障害が発生したが保守期限が切れていて誰も何もしてくれない」という状況になりかねません。
インフラ保守管理台帳テンプレート
インフラ保守関連の管理台帳の完全なテンプレートはないと考えられます。常にプロジェクトに合わせて変化する為です。ただ、基本となる土台は私がこれまで作成したものが利用できるかもしれません。
かなり省いていますがだいたい以下のようなものです。
<th scope="col">
項目名
</th>
<th scope="col">
シリアル No
</th>
<th scope="col">
保守項目
</th>
<th scope="col">
障害時連絡先
</th>
<th scope="col">
保守期限
</th>
</tr>
<tr>
<td>
1
</td>
<td>
Web サーバ1
</td>
<td>
BN-0555
</td>
<td>
HW 保守
</td>
<td>
045-xxxx-xxxx
</td>
<td>
2010/10/31
</td>
</tr>
<tr>
<td>
2
</td>
<td>
DB サーバ1
</td>
<td>
HD-09202
</td>
<td>
OS 保守
</td>
<td>
03-xxxx-xxxx
</td>
<td>
2011/01/23
</td>
</tr>
<tr>
<td>
3
</td>
<td>
DB サーバ NIC
</td>
<td>
BB-084242
</td>
<td>
HW 保守
</td>
<td>
03-xxxx-xxxx
</td>
<td>
2008/05/11
</td>
</tr>
こういったインフラ保守管理台帳を元に自分なりにアレンジして管理を簡易なものに作り替えていって下さい。