CPU エラー、ハードウェアエラー、メモリエラー等サーバへ致命的な影響を及ぼすインフラ障害は考えてもきりがありませんが今回はこれらをエンドユーザさえ意識せず切り抜けてしまう負荷分散について説明します。
負荷分散とはなにか
まず最初に負荷分散とはなにかです。負荷分散は元々障害への対処というよりも多数の拠点(ここではサーバ)に負荷を分散することでシステム内で一箇所への負荷集中を防ぐものです。
「[待ち行列]」という概念があって、「1台のレジに投資して処理能力を高めるよりも、普通のレジを増やした方が全体的な効率は高まる」という理論があります。
これは IT でも同様で([ネットワークスペシャリスト]の午前の問題でもよく出ていた記憶があります)処理能力の高い CPU や回転数の高い HDD に買い換えるよりもサーバ自体を増やして処理を振り分けた方が効果が高まります。
ここは勝手な推測ですが、[ムーアの法則]と言われる有名な用語があり、10数年前までは CPU のクロックがどんどん上がり続けると信じられてきましたが、この努力は非常に過酷で「CPU のクロックを上げる位なら、CPU の数を増やした方が処理できるタスクの量も増えてユーザは満足するのではないか」と[マルチコア]の時代に突入したように感じます。