既に こちら 等で keepalived を使う前の事前知識について触れましたが、今回は少し具体的にしてこれらを実現する場合のインフラネットワーク構成について説明してみます。
keepalived を使った DSR 構成のネットワーク例
まず最初に こちら の内容を理解していることが前提になります。また、本項で説明する内容は一般的な Web サービスを主体としたシステムを例に挙げます。
DSR 構成ではクライアントとリアルサーバ(httpd サーバ等)は直接通信を行います。このシステムがインターネットを主体としたサービスを提供している場合、グローバルアドレスを持っている必要があります(リアルサーバ全て)。
ただ、使う IP は NAT よりも少なくなります。今回は例としてグローバル IP アドレスに 111.168.58.XXX という架空のネットワーク帯を利用します。
keepalived を使った NAT 構成のネットワーク例
次に keepalived を使った NAT 構成です。NAT 構成の場合、システム内で通信できればサービスは稼働する為、ローカル LAN 内のみで通用する内向けネットワークを使います。
今回はローカル LAN の例として 192.168.1.XXX というネットワークを利用しています。