前回に引き続き、ソフトウェア開発においてよく見かける役割定義の事例を紹介します。これらの定義は本来インフラ要素の構築前またはそれと平行して行うべきでしょう。
もともと各システムユーザの役割の定義というのはシステムによって様々となります。ただ、何もない状態から作り上げるのは大変になってきます。そこで今回はよくみかける役割定義を大きく2つに分けて紹介します。
これらの定義はインフラ要素としてシステム開始前までに決定し、各ユーザに配布・理解を求めてゆくのが好ましいでしょう。
グループ別役割分類(小規模システム向け)
最初の役割定義は「グループ別分類」になります。これは各ユーザの役割を明確な「administrator」(管理者)、「developer」(開発者)、「enduser」(エンドユーザ)等に分類し、権限を付与してゆく方法です。
このような定義の場合、例として各ユーザは次のような役割・権限を持ちます(表記ゆれを無くす為、「オブザーバ」等のように末尾の「ー」は含めていません)。