問題管理においてシステム内作業者の役割定義は軽視しがちで曖昧になりがちです。ただ、このような状況下では各問題担当者が「誰かが対応するだろう」という楽観的な認識ををもち、問題が取り残されてしまうことがたびたび生じます。
今回はソフトウェア上で解決するインフラ構築ではありませんが非常に重要なインフラ要素である役割定義について説明します。
役割明確化の重要性
ソフトウェア開発の場合特に各技術者は問題解決への取り組みに集中し、問題管理については放置している現場をよく見かけます。これらは技術者にとっては「技術」というよりも人間性等に関わる部分が多いため、決定するまで苦心するということが分かっていることに起因しているようです。
ただ、これらを曖昧にした結果、問題が中途半端になったり、問題報告者にとっては自分の報告した問題がいつまでたっても着手されていないと感じるようになってきてしまうでしょう。
次章ではソフトウェア開発においてよく見かける役割定義を2つ紹介します。