5.3. ボリュームを変更する – GlusterFS Community ではじめる分散ファイルシステム

.

ボリュームを変更する

GlusterFS ではボリュームを作成し、運用している最中にボリュームへブリックを追加・削除したりボリュームオプション(レプリケートをディストリビューテッドレプリケートへ変更する等)を変えることも可能です。

ブリックの追加は性能・可用性・拡張性を上げることになる為、可能な限り実施しておくことが好ましいのですが、最初に作成したボリュームオプションにより1度に追加可能なブリック数が変わってきます。

stripereplica を指定している場合はこの倍の数のブリックを1度に追加する必要があります。また、安易な追加はボリュームオプションの変更を伴うことにも注意して下さい。

例えば、2つの stripe を持ったストライプドボリュームに対して2つのブリックを指定した場合、4台のブリック上で2つの stripe を持ったディストリビューテッドストライプドボリュームへ変化してしまいます。

これらの詳細や考え方はブリック追加・削除とリバランスを参照して下さい。

ブリックを追加する

構文

gluster volume add-brick <ボリューム名> <stripe|replica> <数> <新しいブリック>...

利用例

# gluster volume add-brick replica 2 server01:/srv/test-vol1 server02:/srv/test-vol1 server03:/srv/test-vol1 server04:/srv/test-vol1

ブリックの追加は gluster volume add-brick コマンドを用いて行います。また、ボリュームオプションの変更も行われてしまう可能性がある為、実施前にブリック追加・削除とリバランスも確認して下さい。

ブリックの追加を行った後はリバランスも忘れずに実行する必要があります。これについてはブリック追加・削除とリバランスを参照して下さい。

ブリックを削除する

構文

gluster volume remove-brick <ボリューム名> replica <数> <ブリック>...

利用例

# gluster volume remove-brick server01:/srv/test-vol1 server02:/srv/test-vol1

ブリックの削除は gluster volume remove-brick コマンドを用いて行います。この場合もブリック追加・削除とリバランス様でボリュームオプションの変更が行われる可能性があります。

また、ブリック削除後もリバランスを実施しておく必要があることにも注意して下さい。

ブリック削除した後に削除したサーバの共有していたディレクトリをボリュームとして再利用したい場合はボリュームを作る・削除するの “ディレクトリを再利用したい場合” を参考にしてメタ情報を削除して下さい。